モノづくりの第一歩は「やった方がいいこと」の中から「やれること」を選ぶこと、ってハナシ。
まいど、いおりんでござい〜。
先日、元任天堂社長の岩田さんのインタビューで、思わず膝を打つ発言を見つけた。
物事って、やった方がいいことの方が、 実際にやれることより絶対多いんですよ。 やったほうがいいよねっていうことが 山ほどあるんです。 だから、やった方がいいことを全部やると、 みんな倒れちゃうんです。 なので、オレたちはなにが得意なんだっけ、 ということを自覚したうえで、 「なには、なにより優先なのか」 をはっきりさせること。順番をつけること。 引用元: HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN - 1101.com〜〜〜〜 モノづくりをする上で、この「やった方がいいことの方が、実際にやれることより絶対多い」ということはめちゃくちゃ重要な要素です。これを知っているか否かで、モノづくりが完了するかどうかが左右されるくらい、大事。 FacebookのCEOであるマーク・ザッカーバーグの言葉「Done is better than perfect.(完璧を目指すより、まず終わらせろ。)」も、これに通じる。 〜〜〜〜 モノづくりをしていると、「やったほうがいいことは、やろうよ」という考え方の人はとっても多い。 例えば仕事論とかでも、「依頼された仕事にプラスアルファをつけて、上司に評価されよう!」みたいなことを書いている自己啓発本はとーっても多い。実際、依頼された仕事にプラスアルファをつければ、上司に評価されやすい。やったほうがいいことは、やったほうがいい。 でもね。 「やった方がいいこと」っていうのは世の中に無数に存在するんだよ。考え出せばキリがない。 例えば任天堂のWii Uだって、「グラフィックは綺麗なほうがいい」のは当たり前で。でも、なんでそれをやらなかったか、っていうと、「やれなかったから」だ。それを追求していくと、ほかの「やった方がいいこと」が犠牲になるからだ。 だから、Wii Uの製作者たちは、「世界のリビングをつなぐマシン[ref]参考: 4Gamer.net ― [E3 2012]Wii UのコンセプトがNintendo Directで明らかに。Wii Uは「世界中のリビングをつなぐマシン」[/ref]」というコンセプトをもとに優先順位を決めて、やれる範囲までやったわけだ。 〜〜〜〜 モノづくり…というか、何かをやり遂げたいんだったら、大事なことは大量に存在する「やった方がいいこと」の中から、「やること」を選び出すことだ。 例えばサッカー選手とかもそうでしょ。足が速いほうがいい。フィジカルは強いほうがいい。ドリブルは上手いほうがいいし、全てのポジションでプレイできたほうがいい。でも、全部はできないから、「自分が得意なのは何かな」って考えて、取捨選択する。そーすることで、一流の選手になれる。 夫婦の日常生活だってそーだ。料理も洗濯も掃除も育児も仕事もやったほうが良い。でもできない。だから分担するんでしょ。片方に任せ過ぎると倒れちゃうから。 〜〜〜〜 じゃー仕事も一緒じゃん!って思うんだけど、仕事になると、「みんながやった方がいいと気付いたことは全部やろう!」みたいな、びっくり議決が出ることも少なくない。いやいや、無理でしょって。人間の体力にも限界はあるし、時間にも限界はあるんだから。 まず、やることを決めて、それをやり切らなきゃ。そんで、やり切ったあとに、「じゃー次にやることを決めていこうか」って考えていかなきゃ。きっと何も成し遂げられない。 Done is better than perfect. です。 ばいびー☆ 母校の景色。最高の大学ですね。