イオリンの何か

詩のような

心月

帰り道 孤独が空から降ってきた 虫の笑い声と風のささやきと僕の靴音 街を抜けて世界が遠のく 広い空と長い川の間を 僕は一人で歩いてる こころが満ちる時を求めて 僕は孤独を彷徨っている やっと満ちたと思ったら 瞬きする間に欠けていく 一緒に寝そべる時間すらないや ああきっと 僕が死んでも 世界は止まらず回り続けるんだろう その死さえも歯車にして こころが満ちる時を求めて ぐるりぐるりと同じ道 すっからかんの器には 何を入れればいいんだろう 僕にできることなんてなんにもないから 丘の上で寝そべっていてくれよ
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