イオリンの何か

詩のような

未来へ

カーテンの隙間から朝日が差して 僕らはそれに目を背けた 出かける予定も立てないまま 布団のなかで身を寄せ合って まどろみと性の真ん中で 甘いくちづけを感じていた 僕には未来なんて見えなかったけれど ただ今だけが続けばいいだなんて思っていたんだ そのことだけをただ信じていたんだ 君を信じれば信じるほどに 君の心は疲れていったんだよね 君の涙が僕の指先に触れて 今が終わることを知ってしまった いつの間にか僕らも大人になって 今だけじゃ生きていけなくなっていたのかな でもあと一晩だけ信じさせてよ 
そうすればきっと未来へ歩き出せるから
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