イオリンの何か

詩のような

猫のジーク

窓の外で猫のジークがあくびをしている ジークってのは俺が勝手につけた名前で ほんとの名前は隣の奥さんがつけたらしい 空はぽかぽかと暖かくって ジークは日陰を探してる 僕はそれを眺めながら必死に日々を生きているんだ 笑うかい?ジーク お前はとても平和そうだなあ 俺も同じ空の下にいるんだけどなあ なあジーク いつの間にかジークがこちらを見ている 首についた鈴が俺の部屋にも聴こえてくる 俺のピーナッツが欲しいみたいだ 俺は扉をあけたくなったよ だけれど俺は忙しいんだ ごめんだけれど今俺は忙しいんだよ 笑うかい?ジーク 帰りに餌を買ってきてやるさ お前はピーナッツ食べちゃ駄目だから なあジーク
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