イオリンの何か

詩のような

変わらない僕ら

久しぶりに君のことを思い出したら カフェでばったり居合わせた 君は思わず笑ってしまって 僕はうっかり苦笑い 「今日会えるんじゃないかなと思ってた」 君は無邪気にそう言って 向かいの椅子から荷物を片付けた そういうところは変わらないよな 君の優しさに腰を下ろして 僕はカフェ・オレを頼んだ 「ブラックが好きなんじゃなかった?」 そういうところは変わらないよな 「僕、結婚するんだ」 小さな嘘をついた 君はうっかり苦笑い 「そういうところは変わらないよね」 そういうところは変わらないよな
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