イオリンの何か
詩のような
てっぺんのカラス
電柱のてっぺんにカラスが止まった 体を揺らしながら周りを見ている 羽が風になびく そのカラスを僕は眺め続ける あの小さな体にも きっと 命がある 小さくとも その体は稲妻のように 飛ぼうと思って体を縮めたが、やめたようだ かぁー、かぁー、と全身で鳴く 首を左右に2回振り もう一度体を縮めて 今度は飛んだ 僕に詩はもう書けないのかもしれない 目の前の世界に言葉の無力さを知る そこからが詩のはじまり
2024-01-06
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