クオリア
最近いくらかある僕の中の流行り言葉の1つに「人文学」がある。この言葉に対するしっかりした対義語が見つからないから「理科学」と言っているけれど、いわゆる理科学的なアプローチではなく、人文学的なアプローチにも大事なモノがいっぱいあるよな、と。理科学的なアプローチは「抽象化・一般化」があって、法則や論理にするとそぎ落ちるものがある。そこを拾えるのは人文学的なアプローチじゃないかな、と。もちろん、たとえば俳句にもいろんな「法則」がある。季語とか。でもそれは言葉にならないものを伝えるための法則。「梔子(くちなし)や」は、梔子という花の情報を伝えるものじゃない。いわば「質感」。質感というと、つまりはクオリア問題だから理科学では到達できないモノの象徴だね。