音のなる文章
今、「いい音がする文章」という本を読んでいる。元チャットモンチーのドラマーであり作家・作詞家である高橋久美子さんの本だ。文章を「音」で捉える、という側面で書いているんだけれど、これがとっても良い本。伝わる文章、響く文章の一要素として絶対に存在するリズムのハナシを、この本自体がリズムを奏でながら伝えている。僕はウィリアム・ジンサーさんの「On Writing Well(誰よりもうまく書く)」という本が好きだけれど、相反するようで同じ部分があるなと感じた。この2つが合わさったら無敵だ。文章力において「音」は大事。自分でも良い文章が書けた時は音が鳴っているし、良い文章かどうかは読み上げればわかることも多い気がする。ちなみに、たまに僕は「良い名前だなあ」と言う時があって、この感覚が伝わらないことがあるんだけれど、それは「音が良い」んだろうなあ、とこの本を読みながら思った。