季語のように
文章は短くすること、「これ以上省くモノがない」と思えたところが完成形ですよ、というハナシをしたら、「短いほうが良いことが分かっているんですけれど、どうすればいいか分からない」という返答が来た。「伝えるべきことを、伝えるべき言葉で伝える」ということは、然して難しいのだな。心がけもあるけれど技術もある。わかりやすいのは「比喩」だけど、肝要なのは「一つの言葉に複数の意味を持たせる」ということ。言い換えれば「季語」に近いかも。「向日葵や」だけで、音が聞こえるほどの意味を持つでしょう。そういうことを普段の文章でも心がけるということ。まぁ一番良いのは「最大文字数」を決めて書くことだと思う。特に現代は文字が簡単に排出できるけど、「原稿用紙一枚におさめましょう」ということが、文章力においてはひとつ大事だろうね。