イオリンの雑記

雑文の塊。

燃えたのじゃなくて燃やしたんだぜ

最近、「燃え尽き症候群(バーンアウト)」という単語をよく耳にする。論文とか、あるいは言説とか。でも、この言葉はすでに有効性を失ったかなあ、と個人的に思う。燃え尽きるには、その原因となる火種があって、その火種の方に目を向けなきゃいけないのに、燃え尽き症候群という名前が先立ってしまっているし、「なんか勝手に燃えて勝手に散ったな」みたいな印象を与えてしまう。「バーンアウト」は自動詞だし。名付けというのは、本当に危うい。「中年の危機」とかもそうだよな。中年だからじゃない。危機に陥る理由はちゃんとある。
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