ママ――初稿、あるいは初考
この世界からあなたが去るかもしれない
姉からの連絡でそれを知った
小さな一つの写真を添えて
消えゆくロウソクの灯火のような
それから幾日が過ぎた
あなたが去ったと連絡がきた
それを知ったのは姉からの連絡
僕は遠い場所にいた
心だけを空に飛ばして
あるいは面影を心に残して
この世界で会えなくなるということは
いつでも会えるようになるということだ
それは悲しいことじゃない
それは嬉しいことじゃない
氷が水になるように
命が記憶となる
死に目にあえない親不孝者でごめんなさい
でもね
だからこそあなたたちは僕の心で生きています