イオリンの何か

詩のような

ママ――初稿、あるいは初考

この世界からあなたが去るかもしれない 姉からの連絡でそれを知った 小さな一つの写真を添えて 消えゆくロウソクの灯火のような それから幾日が過ぎた あなたが去ったと連絡がきた それを知ったのは姉からの連絡 僕は遠い場所にいた 心だけを空に飛ばして あるいは面影を心に残して この世界で会えなくなるということは いつでも会えるようになるということだ それは悲しいことじゃない それは嬉しいことじゃない 氷が水になるように 命が記憶となる 死に目にあえない親不孝者でごめんなさい でもね だからこそあなたたちは僕の心で生きています
前へ
一覧