イオリンの雑記

雑文の塊。

長い長い物語の末端で

人には1人1人、生きてきた時間だけの物語がある。 そしてその背景には、宇宙が生まれる頃からの長い長い物語がある。   世界が爆発し、 世界の破片がぶつかり合い、 生命と呼ばれるものが生まれては消え、 やがて大きな岩や水や塵の塊が廻り、 炎の塊がそれをあたためて、 暗い海の底から生物が這い上がり、 空から隕石が落ちてきて、 凍える大地を生き抜いて、 占い師が集落を作り、 荒ぶる海を渡り、 時に争い傷つけあい、 時に助け合ったりなんかして、   僕らはそういった物語の続編の中にいる。 その物語のハッピーエンドを紡ぐために、 長い長いスタッフロールの最後に名を連ねる一人として、 日々を精一杯生きていかないといけない。   そんな気がするスターバックスの店内。
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