僕のオタク性
あるフィクションの中で「人類は人間の集合体ではなく、人間の一要素が人類」という言葉があった。カテゴリというのは親属性のように見えて実は子なんだ。花にタンポポが含まれているわけじゃなく、タンポポの中の一要素が花。ブーゲンビリアとは花という要素を共通して持つけれど、タンポポとブーゲンビリアは違う。同じように、「人間」という要素を持っていても、一人ひとりは違うわけだ。その「人間」も、ここ200年くらいで存在する概念でしかない。それ以前の人間は、なんだったのか。フーコーが「主体」と呼ぶ、つまりは個人、僕であり君だ。個人主義と全体主義は相反せず、個人の一要素に全体、あるいは社会がある。つまり繋がりが大事なんじゃなくて「繋がっている感」が大事なんだ。・・・と、いったことを考えることが僕は昔から大好きなんだ。僕が一番オタク性を発揮するのはこの部分。誰ともこういうハナシをする機会がないだけで。