川の流れのように
この手紙をはてさて、夜に書くべきか日中に書くべきかというのをいつも迷う。夜に書くほうが風情が出るんだけれど、僕は朝型だから夜にはうまく言葉が出てこないことも多い。特に寝不足の日は、日没と同時に眠気がピークになる。そう考えると日中のほうがいいんだけれど。そう思ってこの手紙は日中に書いている。
言葉が出てくるタイミングっていうのもある。サーフィンみたいなもので、波が来てそれに乗ることができればスラスラと出てくるし、波が来ていなかったら延々と出てこないこともある。それは日中でも夜でも変わらない。もちろん波を待つこともできるけれど、どちらかというと上手く波が来るような日々を送ることのほうが大事なのかな、なんて思う。基本はよく食べて、よく動いて、よく寝ること。結果的にそれが一番、馬力が出るんだよな。根を詰めることも大事だけど、大抵は体が強張ってしまって波が来なくなる。
僕はよく物事を「波」とか「流れ」とか、水のように例えることが多い。それは例えとして使いやすいのもあるけれど、それ以上に他の言葉では抜け落ちてしまう何かが、水に例えると上手く乗ってくるからだと思う。「川の流れのように」って改めて歌詞を読むとすごいよ。