面倒くさいこと
僕はたまに「面倒くさいこと」ってのをやりたくなる。こないだ雑貨屋に行った時にちょうど1リットル弱くらいのお水が入りそうな瓶があってさ。そこにお水を汲んで、それをグラスに入れて飲むようにしたいなと思ったのさ。便利さで言えば蛇口から直接グラスに水を入れて飲んでしまえばいいんだけども、間に瓶を1つ挟むという、面倒な手間を増やす。それがなんだか味になるなあ、と思って。
今日初めてそれをやってみたんだけど、思ったとおりに良かった。瓶に入ったお水ってのはそれだけでなんだかオシャレだし。そのお水をグラスに注ぐっていう手間もなんだか生活感があっていい。蛇口をひねればお水を出るってのはもちろん便利だし文明の利器に感動するんだけど、間に生活を挟まなきゃ味気なくなっちゃう。
その瓶も、ただのガラスの瓶なのが良い。雑貨屋さんには便利なパッキンのついた瓶とかもあったんだけど、そういうのは選ばずに、上に置くだけの文字通りの蓋しかないモノを選んで。だから横に倒したらこぼれちゃうんだけど、その面倒くささが良いよね。「面倒くさいなあ」なんて言いながら笑ってたりする。
あるいは、面倒くささをちゃんと楽しめる心持ちってのが大事かもしれないですね。そしてそういう心持ちが、便利なモノもより一層楽しめるようになる気もする。「閉めたら逆さにしてもこぼれないの?すごいね」とか「魔法瓶って冷めないの?本当に魔法だね」って。