恋愛みたいなのと同じ
お仕事で頭を悩ませているとよく「一回お仕事のことを忘れてゆっくり休んだらいかがでしょう」と言っていただけることがある。この心遣いは本当に痛み入るハナシですごく嬉しいという前提だけれど、僕の中でこう、「アイデアを思いつく」とか「それを企画書に残す」ってのが、実はこういう問題意識が原因のストレスに対する一番の特効薬なんですよね。つまり、答えを出すということ以外にこれが解放されることがない。
特に袋小路に入っちゃっているような問題だと、大体は仕事時間の中で答えなんか出ないのさ。難しい問題だからね。複雑に絡まったイヤホンケーブルみたいな状態になってるわけ。そういう問題ってのはさ、ぎゅーっと引っ張るとどんどん絡まるし結び目がきつくなっていく。だからゆるーーくほぐしていくようなアプローチがいるのさ。でも仕事時間でそういうのを持つのって本当大変だからさ。
で、こういう絡まったケーブルをほどいていくのには、休日ってすごく良いの。お仕事における圧力から完全に解放された環境で、自由にケーブルをみつめる。そうすると、平日いくら時間をかけても答えが出なかった問題が、ものの数時間で企画書まで仕上がったりするのさ。で、そういう時に僕は「よーしよし」と得意げになり、悩ませていた頭を解放できる。逆に目をそらしたほうが、ずーっと残るんだよ。忘れて散歩とかしても遠出とかしても、どこかでよぎっちゃうから、答え出すほうがむしろラクなんだ。
まぁもともとが、お仕事も日常も全部めぐっているような人生だからね。つまりゲームをしているときにもドラマ見てても「これ、良いなぁ、やりたいなぁ」とか「これは、やらないように気をつけなきゃなあ」とか思うような人間だから。そもそも「お仕事のことを一旦忘れて」っていう発想がないんだよね。それが問題とあらば、恋愛みたいなのと同じような感覚で仕事の問題も捉えてるんじゃないかな。