集団心理
集団心理ってのは、まっこと恐ろしいなあと思う今日この頃。
いや、別に何か特別なことがあったわけじゃなくてね。例えばさ。住民税か何かを納めるために市役所にいってさ。で、そこの窓口の方がマスクをつけて、ちょっとつらそうだったり、咳なんかしたりしてたら、個人としては「体調悪いんだったら、ほら、休んでもいいのじゃないかい?」って思うでしょう。あるいは同僚にそんな方がいたら、個人としては「休みなさいな、代わりに僕がやるからさ」って言いたくなるでしょう。これはきっと、みんなそうでしょう。
でも、「個人としては」を捨てた瞬間、そういう気持ちがなんだか有耶無耶になるでしょう。「体調管理も仕事のうちだ」「いきなり抜けられたら困るでしょ」みたいな、ある価値観における正義が出てくることもあるでしょう。そうやって気付いたら、個人の感覚における理想が、集団心理において真逆になることって結構あるんじゃないか、と。
僕らは社会を形成する生き物だから、社会的な感覚における正義も大事だろうけど、同じように僕らは各々が各々であり、それが僕ら各々における全てなのだから、「個人の感覚」ってやつは、ヨソに置かないほうがいいよなあ。僕が、自他関係なく「違和感」を大事にするのは、それが個人の感覚そのものだからだろう。つまりはその人における全てだ。
違和感を諦めてしまうと、違和感を諦めていない人のことを妬むようにもなってしまう。それも、集団心理の怖いところだな。集団心理って結構、嫉妬心と紐付いている。