イオリンの手紙

瓶詰めの紙切れ

根無し草の弱いとこ

一昨日あたりから頭痛にうなされまして、昨夕にはそれがひどくなってね。熱なんかも出始めまして、ひどい時は39度にもなりまして。病院に行って抗生物質と解熱剤をいただきまして今、落ち着いている次第でございます。 たまにこうやって著しく体調を崩すと、天涯孤独というか、根無し草として生きることの弱さを感じますねえ。昨日の夜なんてそれはひどくてさ。そんな時はつい弱気になるものでしてね。誰かが近くにいてくれたら、それはそれは助かったことでしょう。それはまあ無いものねだりとわかってはいるけれどね。 これはでも逆方向にもそうで、たとえば同じような根無し草や独り身の方々が病気とかで寝込んでいる時は、その時は手を差し伸べたっていいよねえ。病院つれてってあげたり、そんな直接的でなくとも、予約するだけでさえいい。あるいは食料を買ってきてドアノブにかけてあげるとかさ。そういうふとした優しさを、弱っている方にあげるような。そんな仕組みがあると、みんなほっこりなるんじゃないかなあ。 「他人に優しくする」っていうのは健康にいいとも言うしね。そういうのを人間関係上の下心とかなしに、互いにおすそ分けできるような、そんな仕組みがあると、根無し草が安心して根無し草できるし、根無し草にも社会的な意味が出てくるかもしれないでしょう。 そんなことを寝込みながら考えているよ。それにしたってロキソニンはすごい。
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