ヘビとの健全な関係
この間、いつもの散歩道を歩いていたらそこそこ大きな蛇が一匹、歩いていてね。蛇って歩くっていうんだっけ。でも「練り歩く」っていう単語もあるし、歩いているとしよう。まぁ歩いていたんだ。
僕は蛇が結構好きでさ。昔付き合っていた女性と動物園に行った時に、その女性が爬虫類大嫌いだったのにも関わらず「行きたい!」って駄々こねて、結局彼女を外で待たせて独りで楽しむっていう、今思えばなかなかヒドいハナシをやらかすくらいには、まぁ蛇が好きなのさ。
また、アレはどこだったかなあ。たしか北海道でサファリパークに行った時かな。「蛇と触れ合えます!」みたいなコーナーがあって、あの時も迷わずに「やるやる!」って友だちと参加したものね。爬虫類が好きというか、特別に蛇が好きなんだね。
でも野生の蛇ってのはなんだろうね。可愛いのだけれど、やっぱどこか怖さもあるよね。あいつ野生なわけだからさ。動物園だの何だのに比べて「その気になれば普通に襲ってくる」っていう危険性があるわけでしょう。その確率は鳩や鷺、トンビとは一線を画すわけでさ。ちょっとした「うおっ、ヘビだ」っていう驚きはある。
でもまあ、そこも含めて、いいよねぇ。少なくとも車とかが通って「うわっ」とかいうのとは全然違う。ヘビはだって、それやっていいもの。僕を襲っていいし、僕はそれを警戒していい。それはすごく健全な関係性だよね。どこかで生まれて、今日に至るまで生き延びて育んだかれらの力だものね。
そんなことを考えながら散歩している。この感じは、間違いなく、長野に来ても良かったね。