イオリンの手紙

瓶詰めの紙切れ

イイカンジに縁取る

少し前に会社の評価・振り返りみたいなことがあった。その中で「あなたが今期に得たスキルや成長したことはありますか」といった項目があった。なるほど難しいなあ、と思ってそこではお茶を濁した回答をしたことがある。 ただ、僕が今もっとも実感している「成長」やら「新スキル」やらというものは、おそらく、多くの人には伝わらないことなのだという実感がある。まだ言語化がうまくいっていないのもあるけれど、一方で「ここから先は、世界観や言語がある程度揃っていないと話にならない世界」という部分にまで来たのかもしれない。 たとえば僕がここ最近、メキメキと力をつけているところは、「なんかいいね」という部分の輪郭を縁取(ふちど)る力だ。パッと見て「あぁ、良くないね」という部分を特定して切り落としたり取り除いたり、あるいは定義・整備しなおしたりしてイイカンジにする。その精度は最近、向上している。 その「輪郭をとらえるところ」「輪郭線を引くところ」がまさに今僕が注目しているところだ。多角的に情報を捉え、それらをシナプスを繋ぎまくって縁取りまくり、あーでもこーでもないをした上でイイカンジな輪郭を描く。 で、こういうことは、そういう世界観が見えていない人に伝えようがない。ある方は「情報の関係づけ・構造化・演出」と言うし、ある方は「デザイン」と言う。言い方はいくらあろうとも、そもそも「それ」が見えていないことにはきっと伝わらない。 偉そうに言っているけれど、別分野ではきっと僕も「分からずや」とか「なんで見えないの」とか思われているだろうけどね。それでもいいと思うのさ。理解しあえなくても、イイカンジならね。
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