イオリンの手紙

瓶詰めの紙切れ

関西弁と標準語

僕は生まれは奈良県で、24歳くらいまでは関西圏で生活していた。そこからは上京して関東圏に住んで、12年かそこらになる。生まれてからはずっと関西弁で生活していたが、社会人になってからは標準語が混ざっている。 今では職場ではほとんど標準語だから、僕が関西生まれだと言うと驚かれることも多い。その理由を「関西圏では敬語を使ってこなかったんで、敬語になると標準語になるんです」などと嘯いているが、実際のところはそれだけではない気もする。 一つ、標準語と関西弁では話せる言葉、表現できる音声が違っていて、それを楽しんでいるフシはある。「なんでやねん」は関西弁の無二の宝刀だが、「生まれたての子鹿か」みたいな「例えツッコミ」は標準語のほうがやりやすい。 もう少し踏み込めば、声の出し方も違う。関西弁は音が上がるというか、裏返るというかね。標準語は音程もフラットで、それはもう音楽の違いを楽しむような、そんなおもしろみがあるよね。 そういうのが複合して、標準語でしか話せない内容、あるいは関西弁でしか話せない内容があり、それが目に見える物腰や性格にも繋がってくるのだと思う。僕の関西弁を知っている方からすると、僕が大人しい性格だと思われているだなんて、ちゃんちゃらおかしいでしょう。逆に僕の標準語しか知らない人は、僕が関西圏では言葉のキツいやつやと思われとるなんて知らへんやろうしな。
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