一体感は薄れていく
いよいよ以て年末である。年末ではあるものの、あまり感慨はない。そもそも僕は年末年始だとかクリスマスだとかいうものに、そんなにこだわりはないのだけれど。それにしたって昨今の年末年始は凪である。
昔を懐かしむと年寄りくさくなってしまうけれど、それでもそこに踏み込むとすれば、昔のほうが年末年始の実感があった。まぁそれは周りが年末年始の空気を漂わせていて、それに感化されていただけかもしれないけれど。それ以上に世界が狭かった。
昔は身の回りが世界のすべてで、身の回りで起きていることがすべてだった。みんなで同じことをしていたように思う。でも世界が繋がってみると、存外僕の身の回りで起きていることはなんちゃないことであり、世界はたくさん存在するのだと知った。
世界が繋がるということは、世界には繋がっていない部分があるということを知る、ということだ。むしろ一体感というのは薄れていき、僕の世界も局所に過ぎないことを知る。それは悲観することではなく、むしろそれは救いでもある。何者でもないし、何も共有することはない。でも、だからこそたまに同じ道を歩く人を見ると、ちょっとだけワクワクしたり、あるいは困惑したりなんかをする。それくらいなんだ。その程度なんだ。
とはいえ、なんか折りに触れてケーキとかは食べたいな。スーパーで買ってこようか。