当たり前じゃないからこそ
世の中当たり前のように言われていることがある。でも、実のところ当たり前にできていないことがほとんどだ。みんなが当たり前にできていないからこそ、繰り返し言われていくなかで「言われること」が当たり前になっていく。
幼少期、周りの大人たちからよく「夜更かしはダメよ」と言われてきた。実のところ僕は良く寝る子どもだったから「こんな時間まで寝ていたの」と言われることのほうが多かったけれど。まぁ21時以降は起きていてはいけない、と言われてきた。
ところがぎっちょん、大人たちは当たり前のように24時、あるいはそれ以降まで夜更かししているわけだ。「ここからは大人の時間よ」とでも言わんばかりに。そのことについての些かの疑問は、昔から持っていた。
そしていざ僕が成人し、社会に出てみると、ほとんどの人間が「夜更かし」しているわけだ。遊びの用事を作るとほとんどが「夜更かし」の時間に割り込んでくる。お子さんや家庭のことを鑑みて「早めにスタートしようか」なんてハナシになることもあれど、「早く解散しよう。夜更かしはダメだからね」とはならない。
一方で依然、「夜更かしはダメよ」の世界は続いているのだ。つまり、夜更かしすると本当にガタがくるし頭も回らない。それはみんなわかっていても、できない。当たり前に言われていることは、みんなできていないから、当たり前に言われるのだ。
とはいえ、逆説的なハナシもあって、「実際はそうじゃないから言われ続けている」ということもあるけれど。「成果主義」とか、多分その類いだと最近僕はうたぐっている。