イオリンの手紙

瓶詰めの紙切れ

路地裏のような日々

大学時代。僕は和歌山大学に在籍していた。和歌山大学というのは、ちょっぴり小高い山の上にある。登山というほどでもなく、坂道を10分ほど歩けばいいだけなの場所だけれど、付近からするとちょっぴり小高い場所にある。 和歌山大学付近で下宿している学生らは、そのふもとあたりに居を構え、さらに彼らの遊び場、食事処が散らばっていて、ちょっとした田舎の城下だ。 さても僕もその下宿生の1人として住んで、まぁいっぱしの大学生として生きていた時代があって。学生業をこなしながらも、たまに友人宅で朝まで飲んだり、あるいは朝までカラオケをして、吉野家で牛丼を食べて帰ったり、深夜営業しているモスバーガーで、知人の誕生日サプライズ企画を朝まで話したり。 そんな時間は直接的な学びとかなんだとかとは繋がらなくとも、こうやって"そら"で言えるくらいには骨身に染みた敬けんであり、まぁ土壌にはなっているのだと思う。不健康で回り道、あるいは路地裏のような経験だけれど、一方で、その路地裏こそが醍醐味であったかのような。そんな日々。 さても昨日、そんな路地裏のような徹夜を東京の居酒屋で過ごし、それがゆえに今日の日は寝ることで終わってしまってこの原稿が遅れてしまったわけなのだけれど、個人的には路地裏のような味のする文章が書けたので、良しとしましょう、ね。この日のことも、きっと土壌になってる。
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