イオリンの手紙

瓶詰めの紙切れ

天才×AI

最近、「AIのおかげで天才が寝始めた」と思っている。その筆頭が落合陽一さんで、彼は一昔前までは寝ないことを公言していたのだけれど、最近になって「AIに負けた瞬間に寝るようになった」「よく寝て明瞭な判断をすることが大事」といったような発言を目にかけるようになった。 AIのおかげで一番助かっているのは「天才」という言をたまに見かける。動画生成で一番助かっているのはフェイク動画や見抜きづらいAI動画でバズっている人たちじゃなくって、もとから映像製作の天才たちのほうだ、と。 老化によって体力が落ちた天才が、AIによって化け物クラスのアウトプットを取り戻していたり、あるいは天才についていける人材が少なすぎるせいで手が足りず、慢性的な寝不足になっていた天才がよく寝るようになっていたり。 そうやって一見すると「AIのおかげで人類総クリエイター時代」に見えるんだけど、その実クリエイターと素人の溝はどんどん広がっているんだ、と。 これはきっと本当なのだと思う。実際、素人によるAI生成物によって騙されることはあっても感動することは今のところない。そのAI生成物を監修する目利きやセンス、あるいはその人の歴史というものが、作品の魂になるからだ。 そしてまぁ、そこには「遊び」がいる。それはAIとだけしか遊んでいない人には育まれない。AIとも遊ぶし他のモノとも遊ぶ。そうすることで、AIによる制作が魂あるものになるんだな。
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