イオリンの手紙

瓶詰めの紙切れ

変えたかったのはペンネーム

2026年現在、僕はこの文集をDiarinという自作のWebサービスで公開している。それまではWordpressやBlogger(Googleが以前運営していたブログサービス)を使っていたのだけれど、どうしてもOverkillingな部分が多くて耐えられなくなって辞めてしまった。僕にはアフィリエイトも閲覧分析も集客も、リッチなエディタ機能も不要で、ただ僕の書く文章をひとまとめにして公開できる場所が欲しかった。だから自作した。気軽に新しいブログを本のように作って書き始められる場所が欲しかった。 その思惑は僕の想定通りに動いて、僕の僕による僕のためのブログシステム、Diarinにとっても満足している。一方で、最近の僕の意識のほうが少し変容している。正確には、僕の欲求の捉え方が変わった。僕は本のようにブログを変えたかったわけではなく、戯曲のように「筆者」を変えたかっただな、と。 つまり今この時点において「イオリン」という名前でいくつかの文集を執筆している。それを「手記」「雑記」「手紙」という部分を変えることで成立させようとしたけれど、僕が変えたかったのは「イオリン」のほうだった。書く文章のフォーマットではなく、僕自身の正体を変えたかった。思えば僕は自意識がすごい希薄というか並列している時期があってその頃にインターネットに身を置いたのだけど、並列している自分に応じて名前を変えていたものだ。それは中二病だの何だのと揶揄されることが多かったけれど、僕にとっては自然なことだった。 名前も何もすべて匿名にして別媒体で活動する実験はやってみたことがあるのだけれど、僕であることを残したうえで名前を変える=字(あざな)、号、あるいはペンネームのようなものを変える。 今のDiarinではそれがちょっぴり難しいし、この「手記」とか「雑記」っていうブランドも変えて、言わば編成しなきゃいけないから、どうしたものかなと考えている。普通にペンネーム欄をつくるかな。
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