イオリンの手紙

瓶詰めの紙切れ

仕事は忘れられない

休暇に入る前、「仕事のことは忘れて」と度々言われた。会社に直接繋がるツールは休暇に入って一週間したごろに完全に閉ざした。仕事というよりは「通知」というものから離れるためだけれど、実際、それからはほぼ会社員における実稼働はしていない。 さても仕事のことを忘れられたか、と云われれば否だ。考えることの多くはお仕事に関係することだし、本を読んだりなんだったりといった行為もお仕事に関係する。すでに3週目に突入した今でさえ、仕事の夢を見なくはない。 思うに、仕事のことを忘れて休暇に入れるのは、仕事において然したる問題がない時期のほうじゃなかろうかな。そういう意味で言えば、僕にとって問題は問題のままそこに据え置いてあるままだから、考えずにはいられない。これは現職とかではなく、「僕は仕事をどう捉えるか」という問題が大きい。 加えて、まぁやっぱり僕は「公私混同」な人間なんだ。公が私を広げ、私が公に奥行きを与える。公私を行ったり来たりすることでグイグイと物事を広げる人間だから、仕事を忘れれば私も狭まってしまうし、忘れるとかできないわけだ。 まぁ休暇の一番の成果は「通知」「無秩序なリアルタイム性」がなくなったことだね。あれはやっぱり毒だ。
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