煙草と文化
僕は昔から極端な嫌煙家だったが、ここのところ、まぁ僕自身は吸わないまでも、「タバコ」ってやつが生み出す文化や場そのものについては多少の関心を持てるようになってきた。
たとえばダンディズムがパイプを、番頭や遊女が煙管を嗜んでいて、それが商売の街を彩っていたように、そういう文化的側面はあって、それはまあ中毒性だの害だのはあるにしても、いわゆる「食文化」と同じような側面があるように思う。茶の湯とかね。喫茶店とタバコが強く紐付いているのも、文化的側面があるように思う。
一方で、「吸いたくない人にも吸わせてしまう」というのは、いかがなものかと思うままだ。だからこそ歩きタバコとか、喫煙所以外の部分で吸うだとか、っていうのは、いけないと思うままだけれど。公共的に有害でさえなければ、お香とかと同じ位置にいる趣味嗜好だとも思う。
だから最近では、友人とかがタバコを吸う姿とかを観て「いいねぇ」って思うことはある。特に東京とか、人間社会に深いところだとね。こう、ハコにみんなが集まってそこでタバコを吸う姿にはあんまり憧れないけれど、レトロな店先でタバコ吸っているのは良い立ち姿だと思う。
とはいえ、吸わないけれどね。だって、ご飯がまずくなるらしいじゃないか。それに自然が好きな僕としては、タバコやキセルが似合う生活の比重は低いからね。