あいさつ
毎朝、僕はスターバックスに行く。その道中のある一軒家にはお犬さんが住んでいて、たまにその家の窓から顔をのぞかせている。僕を見かけると、じーっと眺めている日と、吠えまくる日とがあって。僕はそれを見ると、想わず手を振ってしまう。
お犬さんがかわいい、というのもあるのだろうけど、そんなに素直に「こんにちは!」を向けてくれるのはとても嬉しい。いや、実際に「こんにちは!」かどうかは分からないけれど、そこで僕が受け取っているものは間違いなく「こんにちは!」だ。
僕はルーティンであっても歩く道は気分に任せて変えるのだけれど、この朝、この一軒家の前を通ることは、気付けばやめられなくなった。やめられないというより、やめたくない、だね。
もちろん、顔をのぞかせていない日もあるのだけれど、それも含めて良いなあ、と思う。
僕は普段の生活で、とにかく「挨拶」されない。僕の風貌からか、時代なのかは分からないけれど、とにかく会釈もされない。僕自身はすれ違う人には会釈をするんだけれど、返される経験もあんまりない。おじいちゃん、おばあちゃん方にはたまにされるかな?くらいだ。今はもう、そんなもんなんだなあと思っているけれど、「なんでぇ、こんな気持ちの良い散歩道なのに、会釈くらいしましょうぜ」と思うこともなくはない。
そういう意味では、リアクションをしてくれるという時点で犬や猫や鳥たちが好きなんだな。そこには「本音」とか「建前」とかもないし。