イオリンの手紙

瓶詰めの紙切れ

公共のお手洗いで

極楽とんぼのお二人さんが以前、あるインタビューで「抜きん出る人っていうのはどういう人か」みたいなことを訊かれた時に、山本さんと加藤さんがそれぞれ答えたその回答が僕は好きだ。今ちょっと調べても出てこないのだけれど。 加藤さんは「他の人のことを常に考えられる人」と答え、山本さんは「公共のお手洗いで、洗面台を使ったあとに、キレイに拭いてから出る人」と答えていた。 これがまぁ見事で。「他の人のことを常に考えられる人」ってのは、まさにその通りだなあと皆が頷くハナシなのだけれど、実のところソレがなぜ抜きん出るのか、という部分は実感しづらい。そこで山本さんの回答が具体例として完璧すぎる、というか。一見して「加藤さんに比べて山本さんは何を言っているんだ?」と聞こえそうだけれど、一番芯をついてる。 短縮すると「気配りが大事」ということなのだけれど、その気配りについては「喜んでくれるだろうことをやる」と「喜ばれないだろうけどやる」の2種類があって、極楽とんぼの話では、後者のことを言っているんだね。つまり、見えないとこであっても寄与する、ということを無心にできる人は、抜きん出るよね、というハナシだ。 別にこれは誰を責めたいわけでもなく、「気配り」とか「優しさ」ってやつにも種類があるんだね。たとえば「あの人は優しいんだけど、ちょっとねえ」みたいなのは、その優しさが限定的であり、加藤さん、山本さんのいうソレではないんだな。 それこそ「レストランの店員への態度を見なさい」みたいなのも、ここに通ずる気がするね。
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