イオリンの手紙

瓶詰めの紙切れ

「何か仕事を紹介してよ」

高速バスの中で、葬送のフリーレンを読んだ。おおよそ10巻くらいまで読んだところで終わっていたのだけれど、改めて1巻から読み直した。相変わらず、おもしろい。 フリーレンは旅をしている。旅行く先々で頼まれ事=お仕事をして路銀などを稼ぎながら旅をしている。そういう生活は、マンガやゲームの中ではありふれたものだ。そんなものは創作だろうと分かった上で、そのようなお仕事の仕方に少し憧れる。 現代のお仕事観は、ちょっと歪んでいるように、僕には思う。それが悪いとは言わないけれど、会社員として雇われて、その中で働く、というのは異常なんじゃないかなと思う。民主主義的な、「生活の安堵」という面では真っ当なのだけれど、それの延長が大きいというか。 フリーレンは、行く先々で「何か仕事を紹介してよ」と訊ねる。そして「あそこの婆さんが確か困っていたよ」とか情報を集めたり、あるいは「この橋の近くに魔物の巣があるからなんとかしてくれよ」みたいな仕事を実際にもらう。そして「報酬は?」と訊いて「この魔道書をあげるよ」「乗った」みたいな会話をして、終わりだ。面接も試験もないし、なんだったら人となりさえも知らないままでいい。 まあ現代で言えばフリーランスみたいなことなんだろうけれど。見知らぬ土地で仕事を探すのってきっと大変でしょう。そういう時に、なんか地元のカフェいって「何か仕事紹介してくれない?」みたいなこと言っても、きっと通じないでしょう?求人みなよ、みたいなハナシになる。 まあ何が言いたいわけでもないんだけれど、フリーレンは良い漫画だよ。
前へ
一覧
後へ