イオリンの手紙

瓶詰めの紙切れ

ふらっと行く、気が向いたら行く

僕にとって「気が向いたら」は本当に「気が向いたら」だし、気が向いたら行くよと言って行かなかった場合、ほとんどの場合は「気が向かなかった」だけだ。まあもう少し言葉を付け加えることはできるけど、たとえば「めんどくさいから」っていうのは半分当たりで半分外れだ。だって、「めんどくさいけど気が向いたから行く」ってこともあるから。 何度も言っていることだけれど、そこに本音ってやつを探すのは無粋というか無駄でさ。だって存在しないんだもの。理由は「気が向かなかった」というだけで、付与する言葉はただの理論武装でしかない。 でも、まあちょっと前から「行けたら行く、って行かないよね」みたいな文化が生まれたことで、本当に「行けたら行く」っていう場面でこれが使えなくなったよな。僕の場合はほんとに行けたら行くし、行かなかったということは行けなかったということでしかないのだけれど。 今日、実際僕は任意の酒の場に誘われているんだけれど、ずっと「気が向いたら行きます」と返している。そうすると「いやー絶対来ないでしょーーっ」って返されるんだけど、いや、本当に気が向いたら行くのさ。 それが通らないって、なんだか剣呑だよな。誘うのも誘われるのも。ふらっと立ち寄る、ってのが酒飲みの場だけじゃなくて、家とかでもできたらいいんだけどね。僕が将来何か事務所のようなものを抱えたら、そうするだろうね。昭和の時代みたいに。
前へ
一覧
後へ