イオリンの手紙

瓶詰めの紙切れ

マッチング

僕はもう、恋愛だの何だのというものから遠ざかって久しいけれど、今でも「マッチングアプリ」ってやつは使われているのかな。 僕は一度だけ使ったことがある。何にせよ、触れずにあーだこーだと言うのは良くないから、一回マッチングアプリが求める行動をして、実際に女性とのデートをしたこともある。一生懸命に足あと踏んで、「いいね」をしてね。「気になる」だっけ。覚えていないけれど。 そのデートした女性は素敵だったし、これは僕に欠陥があったことを宣言した上で書くけれど、僕個人的には少し歪で、まあ今の言葉で言えば「インスタントすぎる」と感じたから長続きしなかった。グローバル市場原理的すぎるんだ。特に現代においては利用者も成熟しているから、コロナ禍とかよりもグロテスクなんじゃないかな。恋愛的リソースをもってないやつは勝てないだろう。 一方で、一昔前から「オンラインゲームで知り合って結婚」なんてハナシはちょいちょい聞く。FF14で知り合いました、みたいなね。あるいは別に恋愛でなくとも、モンハンやってて友だちになるとかは、よくあるハナシで。オンラインゲームで遊び相手を探す、なんてのはそれこそ「マッチング」の世界で、色んな工夫がある。 たとえばFF14にはコンテンツファインダーという仕組みがある。「やりたい遊び」に対応したパーティを自動で集めてくれる仕組みだ。「あのモンスターを倒したい」とか「こういう編成で組みたい」とかを登録すれば、自動で合致する登録をしている人を補充してくれる。 これのいいところは、「自動」であるという点だ。つまり紹介文でアピールしたり、相手を見てはじいたりができない。多少は変な人が混じるかもしれないけれど、一緒に遊ぶ上ではおおよそ困らないし、選り好みしたりされたりして遊ぶ相手が集まらないようなことが起きない。 このあたりの仕組みを現実にも適用すれば、また違った形が生まれるんじゃないかぁね。そのまま使えないにしても、市場原理過ぎる部分とは違った何かはありえそうだけれどね。もうあるのかな。
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