イオリンの手紙

瓶詰めの紙切れ

「いいからやろう」でいい

新卒の就活の頃に、ちょっと大きめな会社の面接を受けた友人が、「フェルミ推定って知ってる?なんか聞かれたんだけど知らなくて答えられなくてさ」みたいなことを話し、それからしばらく友人の間でフェルミ推定の話題が流行っていた。 フェルミ推定ってのはまあ「日本においてピアノの調律師がどのくらいいるか推論でよ」みたいな課題に対するアプローチの一つだ。詳しくは調べていただいてほしいが、まあ「知っていればやれる」「知らなきゃできない」くらいの知識だが、就活の間で定期的に流行る。Googleのクイズみたいなもので。 これは僕の経験則でしかないが、フェルミ推定をできることで示されるのは、「これまでの人生でフェルミ推定クイズを出されたことがあるか」くらいしかないと思っている。お仕事をやって十年以上経つが、フェルミ推定が直接役に立ったことはない。アレが役立つのは「調べられない数値に相対する時」で、現代のほとんどの仕事は「調べられる」からだ。 そこが発端というわけでもないが、まぁコンサルやらマーケティングやらっていう方々が使う用語は、個人的には信用していない。その根っこに何があるかが大事だからだ。「MECE」とか「PDCA」とかも、根っこの問題がわかっていれば当然のように帰着する概念だし、逆に根っこの問題がわかっていないのに無闇に使おうとするから面倒になる。 「いいからやろう」「とりあえずやめよう」この2つくらいでいい。なんでもね。
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