イオリンの手紙

瓶詰めの紙切れ

クリエイティブはアイデアだけじゃない

僕は自分のことを「クリエイティブに携わる人間」だと自覚している。この「クリエイティブ」って単語をそのまま使うと人によって受け取り方が違いすぎるので表立ってはそこまで使わないけれど、ここでいうクリエイティブとはモノやコトを作る、編纂することだ。 このクリエイティブという場面では、様々な技能が存在する。アイデアはとても大事だが、ただアイデアを思いつくだけでは足りない。それを実現するための絵を描き、現実と相対するうえで発生するアレやコレやに対して無限の判断を下しながら突き進む能力がいる。 そこは残念ながら、決して敷居が低い場所ではない。自分をお高く見積もるつもりはないのだけれど、誰しもがその壇上にあがれるわけじゃない。アイデアだけが優れていても、その先がトンチンカンなら何もできあがらないことがある。 ゲームの世界ではこのあたりが表立って見えるケースも多い。「カービィのエアライド」然り、「FF14」然り「ドラクエ11」然り、企画はあるのに全くその先がうまく進まず大コケしたり完成しなかったり、あるいはそこでプロデューサーやディレクターを交代したら一気に完成に向かったり、といった話はトップランカー企業であっても起こっている。 クリエイティブにおいて「アイデア」それ自体はもちろんだけれど、「どう進めるか」「進めている最中にある無限の判断をどう下すか」が実はモノづくりのクオリティを大きく左右する。そのためにどれだけの準備をこさえているか。 僕はたまに「厳しい人」と言われることがあるのだけれど、それは僕が「クリエイティブ」の部分においては上記のような危機感を持っているからだと思う。短期、長期の両方から吟味し、その上で即断できるくらい情報を集めたのか。そこは最低限のラインだ。そこをやらないと、アイデアはすぐに腐る。
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