境界はあやふや
最近は体調が悪い。昔あった過敏性腸症候群が悪化していて、これが最悪な状態に陥ると、突然大腸の蠕動が過激化して下痢になり、それだけではなく迷走神経が反射を起こして急速な低血圧と、それによる悪寒、冷や汗、顔面蒼白を起こし、最悪、失神に至る。まあ僕は失神まで至ったことはないが人生で最もクソッタレな時間ではある。「気絶したい」と願うほど。
今はまあ、迷走神経反射を防げてはいるものの、ここに対する不安感も重なって、おそらく自律神経が狂っている。その結果、腹が鳴動したり圧迫感を感じたりするだけで、パニック発作に近しい何かになっている。困ったものだ。
さてもそんな状況は、僕の思考にも少なからず影響を与えていて、小さな不安が爆発しやすくなったり、何かを楽しめなくなったりしている。脳では冷静に「ああ、これは過剰だな」と思いながらも、その過剰な不安を抑えられないのだ。
こうやってみると、やっぱり人間のアイデンティティなんてものはあやふやなものだなと思う。健康状態や環境で如何様にも変わるのだ。普段なら「そんなことどうでもいいだろう」と思っていることさえ、今は「大丈夫かな」と動けなくなるのだ。この2つの状態において僕のアイデンティティは別人だ。
加えてまあ、先ほどの迷走神経反射は視界も歪ませてくるのだが、そうすると人間の見えている世界ってやつもあやふやだ。すべてあやふやなのだ。思い込みが境界を作るだけで。