イオリンの手紙

瓶詰めの紙切れ

夕焼け

今年もすっかり暑くなった。山々が緑色になって生気に溢れている。毎年のようにこのダイナミズムには驚く。だってちょっと前まで雪が降って白くなっていたり、あるいは灰色になっていたんだ。それがゆるやかに、でもしっかりと色をつけて、今じゃすっかり真っ青で「夏です!」って顔をしている。 このあたりは空もとても綺麗で・・・というか多分東京とか都会も綺麗なんだろうけれど、このあたりは高層の建物がほとんどないからね。それでとても広がりのある空が見える。それもやっぱりダイナミズムに圧倒される。たまに空が真っ赤になる。それも晴れた日ではなく、曇った日にうっすらかかった雲たちが赤く染め上がる。 そういうのを見ながら僕の心はモンゴルとかにある大草原に想いを馳せる。ココでさえこれなんだから、あたり一面が草原となったモンゴルとかでは一体、どんな世界が浮かぶんだろう。あるいはイタリアとかの街でもいいけれどね。 半年以上前に僕は尾瀬沼の長蔵小屋にいった。小ツアーみたいなものだったけれど、そこで夕焼けを30分くらい眺める時間があった。あれはいいものだった。山道で見たからちょいと足元が狭かったけれど、それでもとても良いものだった。ああいう時間がもっと持てたらなと思う。 やっぱ今の僕の生活はどこか節操ないというか、「夕焼けすごいね」って言って見に行く時間がもっと大風呂敷を広げてできたらいいのにな、と思う。いやまあ僕単独ではやっているんだけれどね。なんか後ろめたさがあるのも違うんだよな。そっちが本命であるべきだ。
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