出すべき時に出すべき技を出す。
「速くやるには一人で、遠くにいくにはみんなで」といったような標語がある。実際、一人でできる量には限りがあって、ある一定以上のことをやるには大勢でやるしかない。たとえば僕がハリウッド映画を撮ろうとしたら、一人じゃ絶対に無理だろう。
一方で、ただ人を増やせば遠くにいけるというわけではない。小舟に多くの人を載せても沈むだけだし、大船を用意しても穀潰しばかりなら船は進まない。帆を張ったり舵輪を握ったり大砲を用意したり航路を決めたり、ってのを適切に配置しないといけない。
つまり団体戦には団体戦のお作法や攻略法があって、ただ人を増やすだけでは入場券を手にしただけにすぎない。どういう人を増やすのか。あるいはどういう人は増やすべきではないのか。その上でどう差配するか。どう任せるか。
これはあくまで僕の経験論だけれど、「ただ任せる」というやつはあまり機能しない。聞こえはいいけれどその実「丸投げ」に近い形になる。それで事足りるなら義務教育はいらない。「任せるべき人に任せるべきことを任せる。」ってのが必要だ。
まあ、全部そうなんだけれどもね。ある格闘技漫画における最強格の人物が「出すべき時に出すべき技を出す」っていう基本を極めた人間だった。そうなんだよな。特別なことをしなくても、「すべきときにすべきことをする」だけでいいはず。