イオリンの手紙

瓶詰めの紙切れ

ワクワクは自分にだけ

僕はたまに「ワクワクしたか」ということを気にする。チームスタッフが考えたアイデアや解決策などに対して、「その解決策に君はワクワクしたか」と問いかける。もちろん肯定が返ってくることもあるが、僕がこう訊く時はおおよそ「いや、実は・・・」と返ってくるものだ。 他方、僕の友人は、自分のアイデアに対して「ワクワクしないんだよ」と言われることに苦言を呈していた。これは僕もそうだ。そんな理由で誰かのアイデアを棄却しちゃいけない。ちゃんと説明しないといけない。 何が違うかといえば、「ワクワク」とか「ドキドキ」みたいな感覚を、何かを評価するために使うのではなく、当の本人の意欲に対して使う点だ。誰よりもまず、アイデアを考えた本人がそのアイデアについてワクワクしていること。それを僕は問う。誰かのアイデアについて「ワクワクしないね」という評価を下すことはない。そんなものは好き嫌いだ。 もちろん他の誰かをワクワクさせることも大事だけれど、そのためにアイデアを歪めることはないと思う。どれだけ今をときめくビデオゲームだって完成して遊ぶまではヤンヤ言われてきたものだ。でも、「ワクワクするね!」といってついてきてくれる人もいるものだ。 クリエイティブをする人間が唯一見るべき「ワクワク」は、自分自身だけだ。誰かをワクワクさせたいなら、その人をワクワクさせることに、自分自身がワクワクしている必要がある。
前へ
一覧
後へ