「これ君いらんよね」「あの人いてよかったね」
さても最近僕はよく、宮本茂さんと糸井重里さんの対談を思い出す。ある時、宮本さんが同僚の人に、あなたがチームを組むならどういう人がいればいいですか、と聞いたそうだ。そうすると、まあおおよそスーパーマンによるチーム構成が返ってくる。エンジニアには何々さんで、デザイナーには誰々さんを、と。そういうのを訊くと宮本さんは思うそうだ。「ほんなら君はいらんよな」と。
この話を僕は、AIと仕事している際に思い出す。時折、AIが作ってきた文章をそのまま誰かに渡してしまっているケースなどを見かけるが、その度に思うのだ。「ほんなら君はいらんよな」と。
別に、だからといってAIに仕事を渡すなというわけではない。どんどん渡していいと思う。僕自身、AIに色々任せている。ただ、ちゃんとお客さんとお仕事に向き合っていれば、「ここはAIちゃんにはできないね」という部分にぶち当たって、やきもきするはずだ。AIは万能じゃない。
そこに僕や君の腕の見せ所があるわけで、それをおざなりにしてしまったら「君はいらんよな」になってしまう。世間でも「相談しにいったらAIが書いた企画書をそのまま提案された」みたいな話は枚挙に暇がないが、ほんならこっちでAIに企画書書かせて、それを草書に工場にいったほうが早いし安いわけだ。
宮本茂さんは、「あの人いてよかったね」「次も一緒にやりたいね」と思われるようにしたいね、とも話していた。まあお仕事とかチームとかって、そういうことだね。