反アルゴリズム
一昔前にWeb界隈ではSEO(Search Engine Optimization)というものが隆盛を誇ったが、今はAEO(Answer Engine Optimization)という単語があるそうだ。発想は同じで、SEOが「Google検索結果の上位に出やすいように工夫すること」で、AEOは「AIの回答結果に出やすいように工夫すること」だ。
これは特定の派閥を否定するものじゃなく、僕個人のスタンスであるという前提を布石した上で話すが、僕はSEO対策というものが好きじゃなかった。そして今、AEO対策という単語を知った時も同様に、あまり好ましい感情を抱かなかった。
ビジネスをする側として大事なことであるとは思う。どれだけ良いWebページを作っても検索結果に出てこなきゃ意味がない。同じように現代においては、どれだけ良いモノも、AIが拾ってくれなきゃ意味がないというわけだ。
ただ、僕の世界観において、こういう努力はあまり気持ちの良いものではないのだ。理想論ではあるものの、「良いモノはモノが良いので届く」という原理法則の世界観で僕は生きていきたい。SEOやAEOに対して努力するということは、やや叛意を載せた表現をするなら、「アルゴリズムに迎合すればモノが悪くても届く」という世界観になってしまう。僕はそのゲームに参加したくないのだ。
これはSEO対策、AEO対策をすること自体を否定するわけじゃない。そもそも現代におけるWebコンテンツを石鹸する「アルゴリズム」ってやつを僕は否定するのだ。だからこそ、僕はtweet.appの闘争と憲章に強く同意したのだ。
野放図になればいい、というわけでもない。個人的にはアルゴリズムより編集の方が好きで、なおかつ「編集」それ自体に対しても「良いモノが届く」に純潔であるような世界がいいのだ。