AI随筆 2026年秋
僕が長い休暇に入っている間に、エンジニア界隈の著名人が「手でコードを書く時代は終わりだ」みたいなことを発言したせいか、またAIがどーのという議論が増えているような印象を受ける。
僕もこの休暇中に少しまたAIで游んではみたけれど、個人的にはそこまでエポックメイキングなことは感じていない。おそらくAIが革命を起こしている分野にそもそも僕はそこまで興味はないというか、僕の課題意識はそこにはないんだろう。だから「設計をAIにやらせる」だとか「複数のモデルを使い分ける」だとかにこれっぽっちも心が動かない。
一方で、たとえば「Tweet.app」みたいなことはすごく興味がある。別に発明が新しいわけではなく、彼らのコンセプトや憲章が新しいのだ。「人気とアルゴリズムではなく信頼と制御」といった宣言が新しいのだ。作ったモノそれ自体ではなく、どう配置するか、だ。
そういう意味では「手でコードを書く時代は終わり」という発言にも軽く賛同する。言い換えれば「コードが重要視される時代は終わり」であり、もし本当にそうなるならば歓迎だ。何を作るか、どう作るかではなく、ただ僕らがどういう世界を作るか、という部分に焦点を当てられるようになるなら素晴らしい。
加えて言うなら、僕が今追い求めたい世界は「引き算」だから、「足し算のやり方」についての議論に興味がないとも言える。たとえばAIモデルについても、今はオーバーキルな性能を持つAIにいかに仕事させないか、の方の制御に苦心している。「秒で60点を出すツール」が「数分かけて77点を出すツール」くらいになっていて、僕が欲しいのは前者なのだ。