古民家に独居したいが
自分の中に複数のアイデンティティが混在するために、自分の暮らしというものを見直す際にそこそこと苦労する。これを書いている現在は、日本の古民家に対する意欲がふつふつと沸いている。
というのもこの休暇の間にちょいと部屋の掃除をしたのだが、どうにもこうにも上手い具合になる想像がつかない。今の住居はとても作りが良いのだけれど、空間と評すると今の僕の性に合わない。端的に言えばもっと"開(ひら)けて"ほしいのだけれど、どうにも閉じこもった陰鬱な空気感が出る。
そのためには多分、日本家屋的な作りのほうが良いのだ。壁ではなく戸や衝立によって囲われたい、区切られていたい。でも集合住宅でそんなわけにもいくまいし、騒音対策なんぞをすればするほど壁が分厚く堅牢になる。そんな中に書斎や本棚に囲われた空間を作るといよいよ鬱屈としてしまう。
おおよそ昭和や、あるいは大正時代あたりの物件なんかがすごく魅力的に映る。元々僕が新築好きだったのは集合住宅に住むにおいてであって、一軒家に住むならむしろ古き良き、のほうが良い。
一方でじゃあ買うのか、と言えばそこは根無草だから悩ましい。借りられる物件もあるにはあるが、自治会だったりなんだったりに僕が馴染めるのかは怪しいもので、人間が苦手な僕といえども合縁奇縁の流れに乗らざるを得ないだろう。
これまで何度もそういう縁やら繋がりやらでうまく行かなかった僕だ。さてもここで発奮してそういったものに飛び込んで、うまくいく未来像がどうにも見えず、困ったものだ。