音声入力と文章
最近、お仕事で音声入力を始めた。AIと会話しながら仕事を進めることが増えたからだ。AIと仕事するには、どれだけ豊富なコンテクストを与えるかが鍵だから、多少間違っていても気軽にインプットできる音声入力がとても便利だ。
が、一方でこれをシンプルな文章執筆に使うことは、今のところしていないし、これからもする予定はあんまりない。なぜなら、「音声で入力する文章」はそれ以外の何物でもなく、「キーボードで打つ文章」や「手書きの文章」とは全く異質のモノだからだ。油絵と水彩画くらいの違いがある。
ちょっと前から僕はこういう自分のメディアの文章はPCであれど縦書きで書くようにしている。それは、たとえキーボードを使っていても、「縦書き」と「横書き」では書ける文章が全く違うからだ。手書きのメモや日記も縦書きにしている。これと同じように、音声入力による文章も、全く違うモノになるはずで、代替にはなりえない。
こういうのがジジくさくなる要因だとは思うけれど、要は使い道だ。たとえばお仕事のお願いをするのだったら、自分で文章を書きたい。一方で情報伝達・整理などをするんだったら音声入力をAIに整えてもらったモノでいい。魂や個性を載せるべきか、むしろ廃すべきか。そういう目的にあって選べばいいのだ。
これは日本語圏だからこその感覚でもあるけれどね。英語では「声に出すこと」こそが誓いだから、音声入力のほうが魂がこもっている。とはいえ、だとしたら受け取る方も「声」で受け取りたいだろうから、音声入力が増えてもPodcastは廃れないだろうな。